大菩薩嶺の介山荘に泊まって絶景を見よう!

大菩薩嶺の介山荘に泊まって絶景を見よう!

大菩薩嶺は、雪の量が比較的少なめであり、山小屋などが点在してるので、冬山の入門登山として最適な山になっています。そうは言っても、冬の日没は早く、標高2000メートル地点でマイナス10度ぐらいになることも珍しくないので、完全防寒が必要になります。

登山の概要

日時:2022年2月5日(土)~6日(日)
目標:大菩薩嶺(2056m)
レベル:中級(夏山登山の経験必修)
催行:3~6名
集合:9時25分 塩山駅(中央線)
予算:交通費5000円+宿泊費7300円
(女性は個室になる可能性が高い)
条件:晴れの時のみ決行

大菩薩嶺
大菩薩嶺

大菩薩嶺の近くには、複数の山小屋があるだけではなくて、「大菩薩の湯」もありますが、何とこの大菩薩の湯は、コロナで「山梨県内の方のみ利用可能」でした。夏には、標高1600m付近にある上日川峠(ロッジ長兵衛)からの登山になりますが、冬季はここは閉鎖されるので、丸川峠駐車場の方が登山口となります。

ルートの計画

冬季の大菩薩の入り口は、登山口から「丸川峠駐車場」になります。そこから、千石茶屋(冬季休業)を通過して、大菩薩嶺登山口・上日川峠(ロッジ長兵衛)に行き、福ちゃん荘から雷岩に上がり、介山荘を目指します。2日目は、賽の河原にある避難小屋で朝食を取り、大菩薩嶺の頂上に行って、丸川峠を経由して「丸川峠駐車場」まで戻ってくるというプランです。大菩薩を全力で満喫できるプランになります。岩場などの危険箇所は特にないですが、冬山なので凍傷などには十分に気をつけなくてはいけません。雪が残っている場所があるので、アイゼンを携帯すべきでしょう。

夏季であれば、上日川峠(ロッジ長兵衛)から、大菩薩嶺まで舗装された道路を1.5時間ほど歩けば到着してしまうので、高尾山ぐらいの難易度と考えても良いかもしれません。しかし、冬になると、丸川峠側から登って、通常は雪があるので、難易度は中上級ぐらいまであがる山になります。また、2000m級の冬山なので、凍傷の対策も十分に行う必要がでてきます。特に天気が崩れた時には、低体温症、凍傷に特に注意が必要になります。

2022年2月5日 Day1

登山口に集合

塩山駅からバスで30分ほどで、大菩薩登山口(890m)に到着しました。このバスの料金は、一律300円と良心的であり、通年営業なので冬でも利用することができます。塩山液9:30発の遅い便(山小屋泊のため)だったためか、利用者は、私たち2名だけでした。バス停は、番屋茶屋の前にあるので、時間がある時には、番屋茶屋で休憩できます。

1名が集合場所を間違えて到着が遅れたので、この「番屋茶屋」で待つことになり、1名がほうとうを頂きました。福ちゃん荘の昼食を想定していましたが、福ちゃん荘の営業が11:00までなので、昼食を早めに食べることになりました。

車できた1名を待った結果、出発が1時間以上も遅れることになりましたが、丸川峠駐車場まで3人で車でアクセスすることで、時間を短縮することができました。

番屋茶屋のほうとう
番屋茶屋のほうとう

11:00集合 11:20 丸川峠駐車場発

車で登山口から丸川峠まで上がってきたことで、かなり時間を短縮できました。丸川峠駐車場に車を停車して、そこから登山に入ります。30台ほどの車が駐車スペースにぎっしりと駐車されています。ここで通行止めになっているので、冬季はここに駐車して登山するのが王道になります。

登山口 → 千石平(千石茶屋)

ここからは、ようやく登山道に入ることになります。樹林帯に入ることになります。雪がほとんど解けて残っていませんでした。ここ最近の天気が良かったことで、落ち葉が乾燥してふわふわとして、秋のような足場になっています。千石茶屋は、冬季は営業していませんでした。

千石茶屋
千石茶屋

最近、晴れの日が続いているので、登山道には少し雪が残る程度になっています。ほとんど雪がない場所も多かったです。まるで、春の登山道を歩いているような気分になります。

大菩薩嶺の登山道
大菩薩嶺の登山道

千石平 → 13:30 上日川峠

しばらく登っていくと、上日川峠・ロッジ長兵衛(1590m)に到着します。ロッジ長兵衛は、残念ながら営業してませんでした。 ロッジ長兵衛 は、ホテルのように快適に過ごせるロッジです。夏場であれば、ここを登山口にする登山者が多いです。

ロッジ長兵衛
ロッジ長兵衛

上日峠 → 福ちゃん山荘

福ちゃん山荘は、大菩薩嶺の拠点として利用する登山者も多い山荘です。お風呂もあって快適に過ごせる山荘になっています。食事だけでも頂けます。

福ちゃん山荘
福ちゃん山荘

福ちゃん山荘 → 雷岩

福ちゃん山荘からは、大菩薩嶺に向かう方向と、大菩薩峠に行く方向の分岐になっています。 大菩薩嶺に向かう方向では、急な唐松尾根があります。 大菩薩峠に行くほうでは、車が通れるような広い道幅になっています。夏山の時は、この1500メートル地点に位置している上日川峠が登山口となる事が多いです。

福ちゃん山荘は、11時までしか営業していなかったの、福ちゃん山荘を早々と後にして、唐松尾根の方向に入って、岩(大菩薩峠の方向)に向かいます。

雷岩に向かうのは、急斜面を登らなくてはいけません。ここから雷岩まで、唐松尾根をどんどん登って高度を一気にあげていくことになります。

雷岩の付近までくると、かなり展望が良くて甲府盆地から富士山までを見渡すことができます。

大菩薩峠 → 大菩薩嶺

介山荘が見えてきました。明るいうちに到着できて良かったです。

介山荘に到着した時には、既に16:00頃になっていました。「宿泊者専用」の入り口から入ると、10名ほどの中高年の団体客が先に到着しており、玄関先に靴が並んでいました。皆さん、立派な冬の登山靴をお持ちです。山小屋は、ストーブが玄関・廊下に設置されていて、一気に温まります。お水もあります。しばらくすると山小屋のご主人が出てきて、「遅かったね、心配してたよ」とおっしゃってくれました。山小屋には、15:00には到着予定でしたが、1名が登山口を間違えてスタート時間が遅れたことによって全体の時間が遅れて、山小屋に到着が遅くなって申し訳ない思いでした。

夜は、とんでもなく冷え込んでいて、少し外出しているだけで手の指先が冷たくなって感覚がなくなるような状況でした。しばらく露出していたら確実に凍傷になってしまうような寒さです。手袋を外さない方が良いので、スマホ対応の手袋があると良いでしょう。

17時30分から夜の食事です。最初に食前酒のワインがふるまわれて皆で乾杯!しました。手作りカレーがおかわり自由の食べ放題で本当においしかったです。山小屋で食べるカレー、しかも手作りなんて本当に最高です。

大菩薩嶺の介山荘カレー
大菩薩嶺の介山荘カレー

十分に着込んで外に出ると、甲府盆地の美しい夜景を見る事ができました!大菩薩嶺からの夜景は、宿泊しないと楽しめないものです。本当にギラギラと輝いていました。甲府盆地は、距離が本当に近いので夜景が本当に良く見えます。冬は、夏のように湿気がないので夜景も良く見えるんです。

2022年2月5日 Day2

2日目の起床時間は、5:50分に山小屋の電気が付けられました。朝食はオーダーしておらず、介山荘から出発して日の出を見た後に、避難小屋で朝食を取り、そのまま大菩薩嶺に登頂した後に丸川峠の方向に下山するというプランでいくことになりました。

最初に東京方面に日の出を眺めます。美しい日の出を見る事ができてスタートできる1日は、山小屋泊の醍醐味とも言えるでしょう。最高の1日を迎えることができました。ただ、マイナス16度という寒さで、とんでもなく寒かったです。

6:30 山小屋前で日の出を見る

山小屋前の斜面をあがったところで日の出を見て、そこから賽ノ河原にある避難小屋に向かいました。寒さと風をしのげる避難小屋で朝食を取ることにします。

7:00 避難小屋で食事

賽の河原にある避難小屋で朝食をとりました。この避難小屋には、戸がなく簡易な避難小屋になっていますが、それでも風をしのいで温まりながら食事をすることができます。休憩所、食事場所として適切かと思います。バーナーでお湯を沸かして、体を温めることができました。

展望が良い尾根

朝ピンク色に染まる富士山を眺めることができました。遮るものが何もない本当の絶景です。日本百名山に選ばれるの納得できる最高の景色が広がっています。このあたりは、さえぎる物が全くないことで風が強くて、雪がほとんどありません。天気が崩れた日は、この辺は大変だろうなと思いました。賽ノ河原に避難小屋があるのも、そうした登山者への配慮かと思います。

大菩薩峠に到着

雷岩から30分ほど進むと、頂上である「大菩薩嶺」に到着します。大菩薩嶺は、展望が特にありません。ここで少し休憩をとることにしました。

大菩薩峠 → 丸川峠

丸川峠の方向は、北側なので雪が解けずに残っていました。それほど危険箇所はありませんが、滑って滑落しないように念のためアイゼンを装着して歩くことにします。

丸川峠 → 丸川峠駐車場

川沿いに歩くことになります。歩きやすい舗装道路などもあり、終わりも近くなってきているのが分かります。標高が低くなって体も温かくなってきて、汗をかくほどになってきました。

はやぶさ温泉

山梨の塩山駅の北側にある「はやぶさ温泉」に来ました。展望が良い上、休憩所の食事も豊富で、ゆったりとできる温泉でした。小さな温泉ではありますが、温度がぬるめでゆったりと長時間楽しむことができました。

今回の教訓

今回の大菩薩嶺は、危険箇所はありませんでしたが、あまりの寒さに凍傷のリスクがありました。手を露出していると、手が動かないほど冷え切ってしまいました。手を露出したままにすると、すぐに凍傷になってしまったでしょう。凍傷対策に足先のほっかいろ、予備のほっかいろの必要性を感じました。良く「ホッカイロは高い山で使い物にならない」と言われたりしますが、2000m程度の山では十分に活用できると思っています。

男性2名で、女性1名(登山はほぼ初心者)サポートできるので問題なく登山できましたが、人数が増えることで、サポートが難しくなると感じました。これ以上の難易度が高い山には、装備などが十分に準備できない初心者を連れていくのは厳しいと感じました。

車で来た1名が登山口を間違えて、出発の時間が遅れてしまうことになりました。ゆっくりと登山したこともあり、山小屋の到着が16時を過ぎてしまいました。事前に余裕を持って計画したつもりでしたが、きちんとメンバー同士で計画を確認しておくことの重要性を感じました。

大菩薩嶺という初心者に優しく、天候が晴れていて、雪が全くなく足場が非常に良かったことで、大きな問題が起こることもなく登山を終了できました。しかし、これで天候悪化したら、行程どおりにこなすのが厳しかった可能性があると思いました。また、遭難した場合にビバークも気温が低すぎて難しく、避難小屋で1泊する準備ぐらいは必要かなと思いました。

1、ほっかいろを絶対に忘れない
2、厚手の靴下を忘れない
3、寒さ対策は絶対に万全にしておく
4、バーナーの燃料は2種類
5、遭難しても死なない装備
6、予備の手袋を持つこと
7、靴が破損した時の緊急ガムテープ

大菩薩嶺の楽しみ方

大菩薩嶺は、春・夏・秋・冬、季節を選ばずに楽しむことができます。東京から電車・車でアクセスできる距離にあり、標高2000メートルの山なのに日帰りが可能です。山小屋が点在しており、大菩薩の湯、裂石温泉などを楽しむこともできます。

参考になる情報