塔ノ岳(標高1,491m)は、大山などの初心者を脱却して中級者になろうとするぐらいのレベルで登山する山です。神奈川県を代表する山なので、ルートは良く整備されていて、非常に多くの登山者で賑わいます。
登山経験があまりない横浜市在住の40代男性は、2022年8月に丹沢山系の塔ノ岳に登山を計画します。そして、遭難事故を起こしてしまいます。

遅すぎた登山開始時刻
男性は、小田急線・渋沢駅からバスで大倉口に行きます。午前11:00頃に大倉口に到着しています。この時点で、登山をする人から見ると、11時から登山開始はあまりに時間が遅するというのは、登山をする人の常識です。
塔ノ岳に登るには、往復でもそれなりに時間がかかるので、普通は遅くても午後9:00頃には登山を開始します。午後11:00に登山を開始するのは、トレイルランで素早く山を登ることを想定しているか、山小屋泊を想定する場合です。
良く登山している人であれば、8月だと昼間の気温が高いので、塔ノ岳を避ける傾向があります。もしくは、塔ノ岳に登るとしても、暑くなる早朝6:00前に出発して、昼過ぎに下山できるようなプランを組んだりすることでしょう。大倉バス停の近くにテント泊して、4:30に登山開始しても良いぐらいです。
15:00に登頂
15:00に登頂した後、大倉尾根を下山せず、表尾根の方を下山してしまいます。通常であれば、表尾根を下山しても問題が起こることはありませんが、男性は地図を保有しておらず、自分の位置を良く理解していませんでした。
表尾根の下山途中で雨が降ってきました。汗をかいていたこともあり、雨で体温が低下します。
16:00すぎ救助要請
既に午後4:00過ぎで携帯を取り出して救助要請の電話をかけます。地図を持っていないので、どのルートを歩いているか分かっていませんでした。そのため、救助隊も男性が表尾根のどこにいるか良く分かりませんでした。
21時すぎに発見
男性は、岩場の陰で全身ずぶ濡れの状態で発見されました。そこから救助隊員に付き添われる形で、0:30に下山しました。
登山装備の確認
日帰り登山であっても、最低のレインウェア、予備の食糧、ライト、充電器などは確実に持っていくようにセットにしておくことが重要になります。
レインウェア
食糧
ライト
充電器
地図

