志賀高原は、スキー場が連結しており、全国で最も広大なスキーエリアを誇っています。長野駅からアクセスできるので、近年では海外からの観光客も増えています。日本有数のスキーリゾート地として開発されており、エリア別に分かれています。
その規模感から「学校の合宿」などに利用されることが多い場所ですが、近年では個人客、外国人客が増えてきており、それに応じたサービスを提供するすたいるに変化してきています。
志賀高原のアクセス
志賀高原には、長野駅からバスでアクセスるのが便利で、一ノ瀬まで片道2300円です。外国人の乗車が多いので、カード払いを利用することも可能です。
志賀高原 山の駅
志賀高原に来たら、最初に立ち寄るべき場所が「志賀高原山の駅」になります。連結ゴンドラで「ジャイアントゲレンデ」と接続されています。
売店(デーリーヤマザキ)などがあり、スキー&スノボのレンタルショップ、リフト券の販売なども行われています。ロッカー&更衣室もあるので、ここを拠点にしてスキー&スノボを楽しむこともできます。
「山のキッチン」と呼ばれるレストランも設置されていて、展望を楽しみながら食事することもできます。
山の駅リゾートセンター
https://shigakogen.co.jp/yamanoeki-ski/
山の売店&デイリーヤマザキ
レンタルショップ(ALPINA SPORTS)
コインロッカー&更衣室
山のキッチン
志賀高原中央エリア
志賀高原は、多くのスキー場が連結されており、日本最大級のスキー場となっています。1日だけで滑りきれないほどの沢山のコースをたのしむことができます。志賀高原は、そのスケールメリットを活用できる中・上級者向けのスキー場であるとされています。
宿泊設備も充実しているので、2泊ぐらいしてゆっくりと楽しむ人向けと言えるでしょう。
一ノ瀬エリア
中央エリアの中でも旅館・ホテルが多いのが「一ノ瀬エリア」で、志賀高原の中心的な場所になります。
一ノ瀬ファミリースキー場&ダイヤモンドスキー場&タンネの森スキー場は、一ノ瀬のメインゲレンデになります。
東館山スキー場
ゴンドラ山頂である標高2000メートルに展望台が設置されています。
蓮池・丸池・サンバレーエリア
丸池スキー場は、志賀高原でも最も古いエリアになり、スキーリフト発祥の地と書かれた看板があります。ただし、ジャイアントスキー場から「連絡通路」が長いのでアクセスが悪くて、ホテルの営業のためにスキー場を動かしているような状況になっています。
横手山・渋峠スキー場 エリア
志賀高原でも、特に標高が高いエリアになっています。
焼額山エリア
志賀高原には、プリンスホテル西館、南館、東館があります。映画「私をスキーへ連れてって」(1987年11月公開)のロケ地となったのは東館で、皇族も宿泊したとされるのも東館です。友人同士で安く宿泊したいのであれば、寮のような設備である西館(それでも1泊2万円ほどしますが)でも良いですが、普通のホテルを選択したいなら南館、なるべく良い設備に泊まりたいのであれば東館になります。
プリンス東館は、かつて皇室も宿泊したホテルとして知られていますが、そのブランド力から1泊1部屋10万円を超えるので、富裕層向けの高級ホテルとなっています。
奥志賀高原エリア
奥志賀高原エリアは、志賀高原で最も北側に位置しており、奥志賀高原スキー場と奥志賀高原ホテルのリゾート地となっています。
志賀高原の楽しみ方
志賀高原は、日本で最も広大なスキー場であり、分かりづらさもあります。長野駅から1.5時間以上もかかるので、日帰りより宿泊に向いている場所で、宿泊施設が沢山あります。そのため、修学旅行の団体客、宿泊を伴うスキー客が多い特徴があります。逆にお金がないスノーボーダーなどにあまり向いていません。東館などは、その価格帯から富裕層が宿泊する施設となっています。
志賀高原の問題点
志賀高原は、スキー客の減少に伴って、多くのホテルが閉鎖されています。「志賀高原ホテル」は、1937年に国策ホテルとしてドイツ人の指導の下で創られた山小屋をイメージしたホテルであり、1999年に閉鎖されてから一部を残して「志賀高原歴史記念館」として使われています。「丸池観光ホテル」は、戦後1952年に開業して70年の歴史を誇るホテルでしたが、こちらも2010年に閉業することになりました。「発哺国際ホテル」は、高校生などを受け入れていた2008年にノロウィルスで食中毒事件を起こして営業停止処分となり、廃業となりました。
日本においてスキー客は減少を続けており、もはやマイナースポーツとなっています。その中で、志賀高原は首都圏からのアクセスも良いとは言えず、加えて団体客の受け入れが多かったことで、個人客に対してサービスできる状況ではなくなってきています。
志賀高原を再生させる
志賀高原を再生させるには、古いエリアである「蓮池・丸池・サンバレーエリア」と「中央エリア」のスキー場を分離して、中央エリアを「志賀高原スキー場」として、他のエリアを丸池スキー場として、分かりやすくリブランドする必要があるでしょう。「蓮池・丸池・サンバレーエリア」は、リフト券を激安化して初心者向けや地元民向けに開放するぐらいの勢いがないと復活しないでしょう。それが難しいというのであれば、あらゆる手を使って競争に勝とうとしている他のスキー場との競争で勝てる見通しは薄いです。
団体客から個人客へ
今まで志賀高原は、団体客に合わせた接客(決まった時間に食事を提供して一気に下げる)に磨きをかけてきました。しかし、今日では個人客を取り込まないと年間営業が厳しくなってきています。個人客は、インターネットから予約して、団体客以上に個々の客に柔軟に対応する必要がありますが、そのような対処をする余力がないのです。
レストランだけかんば
高天ケ原(たかまがはら)スキー場の下にあるレストランです。メニューは豊富に用意されていますが、人員不足のために金銭を扱う手で食事を提供しているなど、衛生状態が悪くてオススメできません。
志賀高原のクレープ喫茶ゆきうさぎ
一ノ瀬エリアにある「シルバー志賀」の建物内にある喫茶カフェです。この喫茶カフェでは、クレープを販売(15:00~22:00)しています。昭和感がある店内は、内装が不十分であり、雰囲気は今一つです。ただ、クレープのホイップは十分な量で美味しく頂くことができます。内装を工夫すれば、もっとお客さんが入るのにと思いました。
だるま食堂
ジャパン志賀は、一ノ瀬エリアでレストランを複数営業しています。だるま食堂も、数年前までカレー屋だったところが「しゃぶしゃぶ屋」になって、その日本メニューが外国人に人気になっています。私が行った日には、平日だったこともあってか外国人ばかりでした。