夏の鳥海山を楽しむ
鳥海山は、標高は2,236m、山形県と秋田県にまたがる独立峰で、日本百名山にも選定されている名山です。富士山にも似ているとされて「出羽富士」という別名もあります。花の百名山にも選ばれており、様々な植物をみることができます。

北アルプス縦走に出かけようと思っていましたが、お盆中に雨天で難しそうです。今年の夏このままで終わっていいのか!ということで、その代替として鳥海山に行くことにしました。2025年夏も終盤ですが、思いきり夏を楽しもうと思いました。


酒田駅からスタート
今回は、酒田駅でトヨタ片道GO!でレンタカーを借りて鳥海山に行ってきました。トヨタ片道GO!は、何度も利用していますが、上手に利用することが出来れば、お徳で楽しく旅行することができます。こちらのページで詳しく解説しています。
片道GO!が酒田駅で空いていたので、鳥海山にするか、月山にするかを迷いましたが、鳥海山スカイラインが2車線で車で乗り入れることが容易に見えたので、鳥海山にすることにしました。

酒田駅前のトヨタでレンタカーを借りて、そこからスーパーに行って夕食・朝食・行動食などを買って、その後に100均に行きました。そこから鳥海山スカイラインを通って5合目の鉾立山荘に到着した時は、既に18:00になっていました。山荘の管理人の方に挨拶してチェックインの手続きを済ませて、山荘内を案内して貰いました。
鉾立山荘の紹介
鉾立山荘は、鳥海山の5合目にある山荘(秋田県・指定管理者にかほ市)で、車でアクセスすることができます。素泊まりのみで、食事の提供などはありませんが、設備はとても充実しています。登山をしない人でも、山小屋の宿泊体験して楽しむことができます。今回、鉾立山荘に2泊お世話になり、とても良い宿泊体験ができました。

電気、ガス、水道、冷蔵庫、電子レンジ、お湯の提供、布団・シーツを利用することができます。宿泊費が1泊2000円(シーツ・枕カバー代510円)で気軽に宿泊できます。車で市街地から30~40分であがってこれる場所とはいえ、今どき2000円で宿泊できる山荘は珍しいです。
4人部屋の2段ベッドと、団体であれば、8人ぐらいが入れる大部屋も利用できます。1泊目は相部屋でしたが、2泊目は4人部屋に1人きりでぐっすり眠れました。これで1泊2510円なんて最高すぎます!必ずまた来ようと思いました。









鉾立山荘
基本料金:2000円
シーツ・枕カバー:510円
ガスコンロ:100円/1時間
シャワー:200円/回
携帯充電:電源より無料
電子レンジ・お湯の提供あり
鉾立山荘は、飲料水は一応はありますが「基本的に自分で用意してください」とされているので、私は使いませんでした。また、ゴミ箱もありますが「基本的に持ち帰って下さい」ということだったので、こちらも私は使いませんでした。
象潟口(鉾立)ルート
象潟口ルートは、山頂に対する距離は長いですが、全体として登山道は良く整備されています。最初の方にゆったりと標高をあげていき、日本海の絶景、鳥海湖などの景色を楽しみながら登れます。

奈曽渓谷
鳥海山の山荘の裏手に「奈祖渓谷」を見渡せる展望台が設置されています。



朝5時30分に駐車場は満車
鳥海山が1年で最も混雑する日となり、朝5時30分の時点で広い駐車場が満車になったと聞きました。駐車できるところは全て満車になっており、鳥海山スカイラインの路駐になっていました。

新山(鳥海山山頂)
1801年の噴火でできた直径約300m、高さ約70mの溶岩ドームで、大きな岩が積み重なって高くなった所が山頂となっています。新しいので「新山」と呼ばれています。

稲倉山荘
昨晩の到着した時(18:00)には、既に稲倉山荘は営業時間外だったので、下山後に稲倉山荘を訪問します。

先ずは、昼ご飯のラーメンを注文(700円)しました。それからソフトクリームを購入して、車内に持ち帰って食べます。下山後に食べるソフトクリームは至福!ついでに、おみやげとして「鳥海山のバッジ」も購入しました。

鉾立山荘は、登山者用の宿泊施設ですが、稲倉山荘は観光客も訪問する施設になっています。山荘と名前が付いていますが、お土産屋さん、レストランなどです。モンベルのグッツも売られています。屋外に自動販売機が設置されており、ホット・アイスともに定価に近い価格で、24時間利用できて便利です。





道の駅 鳥海
道の駅鳥海で車中泊する人も沢山います。

あぽん西浜
鳥海山の登山を終えてから、車であぽん西浜の温泉に入りに来ました。下山後の温泉は、何とも気持ちが良いもので、登山の汗を洗い流して、着替えをしてサッパリしました。
あぽん西浜は、鳥海山の帰りに絶対に寄りたい温泉施設です。何と露天風呂が付いていて入浴料が400円という激安!(休憩室は別途250円)で利用できます。今まで、色々な温泉施設を見てきましたが、400円で入れる温泉は滅多にないです。

あぽん西浜の足湯
あぽん西浜の温泉前にある24時間入れる足湯です。温泉に入らない人でも、足湯を楽しみにきても良いでしょう。

鳥海温泉「遊楽里ゆらり」
日本海のすぐそばで、海の幸・山の幸のどちらも楽しめるホテルです。西浜で遊ぶにも、鳥海山に登山するにも便利な立地となっています。

西浜キャンプ場
海沿いにあって、海で遊ぶことも、山で遊ぶこともできるキャンプ場です。しかも、料金は格安で利用できます。設備が充実しており、キャンプ場としては珍しいガスコンロ、洗濯機などがあり、長期滞在も可能な設備となっています。





西浜キャンプ場
https://www.nishihama-cottage.com/camp.html
西浜海岸
鳥海山の日本海側に広がる海岸です。浜辺で海水浴を楽しんで、温泉に入って、さらにキャンプも出来て、登山にも行けるなんて、夏休みを満喫するのに最高の場所だなと思いました。冬には、スキー場で遊ぶこともできます。

山形から福島へ
山形・酒田駅前でレンタルした車を福島駅前に返却します。山形北バイパス、山形バイパスを通ります。

福島駅でレンタカー返却
トヨタ片道GO!のレンタカーを福島駅で返却しました。走行距離は、250キロほどで燃費が良いヤリスだったので、ガソリン代2100円ほどでした。片道GO!2日間のレンタカー料金7700円と合わせて、1万円ほどでした。
新宿さぼてん
福島駅で新宿さぼてんで、カツカレーを注文(1738円)しました。若干、お高めのカレーですが、みそ汁・サラダはお代わり自由となっています。そこでサラダをお代わりしたかったのですが、近くに従業員がいなくて呼んでも来ないので諦めました。食べ終えたらお茶のお代わりは持ってきてくれましたけど。お盆でお客さんの数が多くて、客の人数に対して従業員が足りてないのかな。

鳥海山の登山口にアクセスするには、象潟駅、酒田駅、遊佐駅からバスが出ていますが、時間的に制約があったり、料金も安くありません。そのため、レンタカーでアクセスするのが現実的となります。お盆期間中となれば、早めにレンタカーを予約しておく必要があります。
旅程にかかった費用
レンタカーは片道GO!を使って、宿泊は1泊2500円だったので、最低限のコストで登山できたと思います。それでも35000円ぐらいかかりました。登山に行くのは、それなりにお金を使いますが、新しい場所で知見を広められて経験値を高められた気がします。
新幹線代金:3500円
宿泊費用:5000円
レンタカー代:10000円
食事:15000円
全体の感想
正直、5:30から登山を開始して、14:00に下山する日帰りプランでは、やや物足りなさを感じました。前泊したこともあり、登頂までは、ほとんど疲れがなくて全くの余裕であり、下山でも少し疲れたと思ったぐらいで「もう着いちゃった」という感じでした。
体力的に追い込んだという感じはなかったですが、安全に下山をするにはそれぐらいが良いのかもしれないし、初めての山に「登山と観光した」と思えば良かったなと思います。ほぼ計画通りの行動をすることができて、鉾立山荘に2泊して十分に休息をとりながら登山・観光ができました。
登山に行くと言うことは、登山をするという目的を通じて、周囲の観光地・温泉に立ち寄ったり、地元の人と交流を持つこともできます。その意味で、登山を終えてすぐに帰るのではなくて、1泊ぐらい予備日を確保して、ゆっくりと観光したりするのも良いなと思いました。