2024夏の挑戦!ルート3776海抜ゼロから富士山を登頂!57kmの旅

2024年夏の挑戦!として、海抜ゼロメートルからの富士山を目指すことになりました。今回は、100名山の達成に執念を燃やすコウヘイさんのプランに乗っかりました。コウヘイさん、ご一緒させて頂きありがとうございました。

日時:2024年8月8日~8月10日
参加:3名
主催リーダー:コウヘイ
ルート:富士宮ルート

富士山に海抜0メートルから登ると言えば、何か凄いことのように感じますが、実際には舗装道路が多いので、半分以上が「舗装道路を歩いてる」という感じになります。そのため、縦走登山よりも楽な感じで歩けました。

2泊3日 57kmの旅

2泊3日の日程で57kmは、かなり余裕があって、時間があまったところが多かったです。正直、荷物さえ軽くしておけば、1泊2日で十分だと思いました。

普段から歩くのに慣れていれば、ほとんど問題なく終えることが出来そうです。舗装道路は、歩道がなくて大型車が通る危険な場所もありました。富士山で危険と思うところよりも、舗装道路でひかれる危険の方が高いと思いました。

登山ルート

「富士宮ルート」を登って、「山頂のお鉢巡り」を行って、「御殿場ルート」を下り、「宝永山」に立ち寄り、「富士宮五合目」に帰ってくるルートです。

富士宮ルートマップ
富士宮ルートマップ

Day0
8月7日 (移動日+前泊)

20:00 新富士駅前着

私は、新富士駅前のきの屋に単独で宿泊。「きの屋」は、民泊みたいな1軒屋の旅館です。

外国人向けなのか、内装はかなり「日本ぽい感じ」に仕上げられていました。到着したのが20:00頃で、朝の4:00分起床で、短時間の滞在になります。受付を済ませて、すぐに寝ることになりました。

新富士駅
新富士駅

Day1
8月8日(32.6km 10h22m)
海抜0m~キャンプ場

4:30 タクシー乗車

起床後にタクシーで海抜0メートルに向かいます。

5:00 海抜0メートル発

前泊したきの屋からタクシーで海抜0メートルの場所にやってきました。とりあえず、海にタッチ!して、富士山を目指すことにします。

5:10 富士塚

天気が良ければ、富士塚からは富士山が見えるそうですが、この日は天気が良くなくて、富士山が良く見えませんでした。

6:30 富士市役所

チェックポイントである富士市役所に立ち寄ります。

茶畑を歩く

静岡は、お茶の生産で有名であり、茶畑の横を歩いていきます。途中でコンビニに立ち寄ったりしました。

富士登山
富士登山

10:30 よもぎ湯

中継点の1つである「よもぎの湯」に立ち寄りました。今回は、入浴はしませんでした。2食付き8000円で宿泊することができるので、ここで宿泊するのも良い選択になりそうです。

12:45 NINOMARU Villege

NINOMARU VILLAGEは、富士山ろくに位置しており、ガイドツアーやキャンプ場の運営のほか、スポーツ施設や合宿所の運営を行っています。

13:30 雨が降る

昼過ぎから凄い雨が降ってきました。ザックにレインカヴァーをかけて、傘をさしました。約1時間ぐらい降ったので履いていた軽い靴は濡れてしまいましたが、翌日以降は、登山靴に変更するので特に問題なかったです。

15:15 PICAに到着 チェックイン

15:15分頃にPICA富士に到着しました。2人がルート3776バンガロー(3776円)に宿泊して、1人テント泊(2000円)となりました。

18:15 宝珍茶寮で夕食

あらかじめPICAキャンプ場に駐車していた車を使って、スーパーに行って、温泉に行った後で、夕食は、宝珍茶寮で食べました。

8:00 就寝

2人はバンガローで就寝(ルート3776専用バンガローで3776円)しましたが、私はテント泊(2000円)となりました。富士山麓にあるとても雰囲気の良いキャンプ場でした。24時間発電機の音がするためか、熊が出ないということで安心感もあります。

Day2
8月9日(12.9km 6h44m)
キャンプ場~山小屋

4:00 起床

4:00頃に起床して、テントを畳んで、いよいよ富士山に登山する準備をしていきます。

5:00 出発

富士スカイラインを歩く

PICAキャンプ場から富士スカイラインを歩いていきます。

6:10 スカイライン一般車両止めゲート

スカイラインの一般車両を止めるゲートがあります。ゲートの脇から登山道が始まります。登山者のためにトイレが設置されています。

6:25 ゲートわきから登山道

ゲートの脇から、いよいよ富士山の登山道に入っていきます。「富士山自然休養林歩道」という名前になっています。

富士山自然休養林歩道を歩く

コケが沢山生えていて、植物、お花も楽しむことが出来るエリアになっています。5合目から登山すると見れない風景であり、こんな場所を見ながら登山できるのがいいなあと思いました。

7:50 御殿庭下の分岐

御殿庭を歩く

樹林帯の楽しいコースになっています。

9:00 宝永山 第二火口上

凄い迫力です。

9:30 六合目 雲海荘と宝永山荘に到着

宝永山荘では、うどん、そばなどを食べることもできます。自動販売機があって、ジュースが1本400円で売られています。

10:00 登山道を登る

富士山の登山道は、非常に良く整備されていて、ロープ外のに出たりする行為がなければ、かなり安全に登山できます。つまずいて怪我などをしない限りは、登山の初心者でも安全に登山できるでしょう。気を付けるのは、つまずき、高山病ぐらいです。

10:20 6.5合目 御来光館に到着

6.5合目にある御来光館に到着しました。2人はここで宿泊となります。私は、さらに先の8合目池田館を目指すことになります。

11:00 元祖山口山荘を通過(元祖七合目 3,010m)

富士山表口・元祖山口山荘を通過します。

11:45 池田館(八合目 3250m)に到着・宿泊

池田館は、2人部屋のドミトリーになっています。単独だったので、知らないお爺さん(73歳と言ってた)と一緒になりました。とても良い人で、ウィスキーを下さり、ナッツを下さって、山の談笑を楽しみました。

しかし、このお爺さんの「いびき」が本当に煩くて、耳栓をしましたが全く対策にならず、1時間しか寝れませんでした。疲れてるのにいびきで寝れないのは大変でした。

16:30 夕食のカレーライス

雨が降っているので、食堂の集合がなくなり、カレーライスをドミトリーまで持ってきてくれました。カレーライスと暖かいお茶です。暖かいお茶は美味しいですね!ただ、カレーライスの量は足りない。

20:00 消灯

Day3
8月10日 (11.2km 8h45m)
山小屋~山頂~下山

1:00 起床

夜中にスタッフが来て全員が叩き起こされた?感じでした。ほぼ全員が起きて出発準備をしていました。私も出発します。隣のオジサンのいびきがうるさすぎて、1時間ぐらいしか寝られませんでした。

1:30 池田館より山頂アタック

山の斜面を見ると、大勢の人が登山してくるライトが見えました。夜中に登山するのは、富士山の面白さでもあるでしょうけど、こんなに大勢が夜間に登山することは疑問です。

2:00 9合目の万年雪山荘に到着

1人単独で登山していたので、9合目でカレーうどん(1000円)を食べました。

万年雪山荘は、9合目にあるのに食事を提供したり、自動販売機(ほぼ500円)があったりと、サービス・設備が充実しています。山頂に行く前に腹ごしらえするのも良いでしょう。

3:00 富士山の山頂に到着

富士山の山頂に到着するのが早すぎて、やることがなくなってしまいました。日の出まで、あと1時間30分以上あります。まだ、山頂に到着している人は少人数であり、まだまだ大勢の人が登山している途中でした。

暗いうちにお鉢巡りをするのは危険を伴うということで、東側で日の出を待つことにしましたが、日光が出てきてないので寒いです。富士山では、バーナーが禁止されていますが、バーナーを使っている人がいます。

頂上を目指す登山者たち

山小屋から多くの登山者が頂上を目指しています。

5:00 御来光

雲が多かったこともあって、ご来光の時間が遅くなりました。待ってる間は寒かったのですが、太陽が出たらすぐに暖かくなりました。太陽の力は偉大ですね。

5:40 馬の背を上がる

滑りやすくて登るのが苦労します。簡易の鉄柵は設けられていますが、転落したら大変なことになりそうです。

6:00 富士山頂 剣ヶ峰

富士山で最も高い「剣ヶ峰」には、気象庁の観測所(2005年から停止)が設けられていて、その隣に写真スポットがあります。写真撮影のために行列になっています。時間が遅くなっていくと、行列がどんどん長くなり、「30分以上待つ」というような状況になります。

6:40 富士山の影

山頂の西側では、富士山の影を見ることが出来ます。

富士山頂の火口

富士山の山頂の火口は本当にデカいです。

反対側から見た剣ヶ峰

日の出前(暗い中)のお鉢巡りは危険とされていますが、実際に回ってみるとやっぱり暗い中でのお鉢巡りは非常に危険だと思います。

6:50 富士山頂上奥宮

6:55 ニコ生配信者の滑落現場

ニコ生配信者が滑落したと思われる現場である岩場は、富士山東側です。お鉢巡りでは、剣ヶ峰に上がる坂道である馬の背以外で最も危険な場所と言えるでしょう。夏でも間違って滑落したら危険な場所(東側が崖)ですが、冬になると凍り付いて非常に危険な場所になります。

7:00 岩の道

東側の斜面になります。転落すると危険な場所で、夜間に来るのは避けたい場所だと思います。ただ、昼間に気を付ければ、転落することはないでしょう。この山頂の東エリアの岩場は、夏の富士山において、数少ない危険場所と言えるでしょう。

7:10 お鉢巡り終了

約1時間ほどでお鉢巡りも終了しました。

7:45 下山開始

8:10 八合目(3400m 見晴館 閉鎖中)

8:20 8合目(3400m) 赤岩八号館

赤岩八合館は、富士山御殿場口登山道七合九勺にある山小屋です。宿泊料金が書かれていて、食事を取ることが出来ます。

8:40 砂走館(7合5勺)

8:42 わらじ館(3050m)

砂走館と100m下った所にわらじ館があります。

8:45 日の出館 7合目(3030m)

砂走館~わらじ館~日の出館と、3つの山荘が続いています。

砂走を楽しむ

御殿場ルート下山道の7合目から御殿場口の入り口太郎坊まで、厚い火山灰地に覆われています。かかと側から足を降ろして、勢いを付けて走ることもできる場所です。慣れてくれば、トレイルランと同じようなスピードで駆け降りることができます。

9:10 宝永山山頂(2693m)

風が強かったですが、ルートは広くて、転落の危険性も少なかったです。

9:40 宝永第一火口縁の分岐

宝永山に立ち寄る場合には、下山時に立ち寄る方が早いです。

9:50 宝永山荘(富士宮口新6合目)

宝永山荘には、自動販売機が設置されていて、ジュース500円で購入することができます。

10:15 富士宮口五合目

富士宮5合目に下山して、今回の全日程を終了しました。

バスは、10:00発だったので、バスに間に合いませんでした。タクシーで帰ることにします。富士に富士宮口五合目に下山してきました。10:45分に富士宮口五合目からタクシーに乗って、11:15頃にPICAに到着しました。

富士宮口五合目は、プレハブで簡易の売店と、休憩所、バス停があるだけです。吉田ルートの5合目に見られるような、大規模な設備ではありません。

13:45 PICAからバスに乗車

富士宮5合目からPICAまでは、6000円でした。2人で割り勘したので1人3000円でした。

バスに乗車するまで2時間ほどあったのですが、雨が降ってきたのでPICA建物内で待たせて貰いました。「バスに乗って今日は帰る」というルート3776に参加している女性と会話していたら、あっという間に13:45になりました。

14:15 富士宮駅に到着

PICA(グリーンキャンプ場前)から富士宮駅までは、1220円でした。バスは、そのまま富士駅、新富士駅に向かいます。富士宮駅から5合目にアクセスして、そこから登山すれば、意外と安く富士山に行けます。

富士宮駅

富士宮駅は、富士宮ルートの玄関口になっています。富士宮駅から富士山5合目までは、1時間20分(1220円)ほどです。

富士宮ルート

富士宮ルートは、富士宮口五合目を出発し、静岡県側(富士宮市内)の富士山南側から山頂を目指すルートです。4つの登山ルートのうち、最も標高の高い位置から出発するため、山頂までの距離が短いルートになります。

富士宮ルート
富士宮ルート

富士山のルート

富士山には、4つのルートが存在しており、山梨県側で最も人気がある吉田ルート、静岡県側の須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートがあります。